利用前に知っておきたい！就労移行支援事業所の選び方４つのポイント

就労移行支援事業所のプログラムには、主に次のようなものがあります。

• パソコンスキル
  • Word、Excelなどの基本操作から、プログラミングやWebデザインなどの専門スキルまで
    • こんな方におすすめ
      • 事務職やIT関連の仕事に興味がある方
• ビジネスマナー
  • 電話対応、来客対応、名刺交換、敬語の使い方など
    • こんな方におすすめ
      • 社会人としての基本的なマナーを身につけたい方
• コミュニケーションスキル
  • 報告・連絡・相談、グループワーク、プレゼンテーションなど
    • こんな方におすすめ
      • 人とコミュニケーションを取るのが苦手な方、チームで仕事をする際に不安を感じる方
• 就労準備性向上
  • 体力向上、生活リズム改善、ストレス対処法など
    • こんな方におすすめ
      • 体力に自信がない方、規則正しい生活習慣を身につけたい方

上記のプログラムの中に「これ学びたい！」というものがあれば、それを軸に探していくと良いです。

具体的なカリキュラムの支援には、主に次のようなものがあります。

• 実践的な内容
  • 座学だけでなく、ロールプレイングやグループワークなど、実践的な内容が含まれているか
    • ここがポイント！
      • 実際に仕事をする上で役立つスキルを身につけられるかどうかの重要なポイントです。
• 個別支援
  • 個々のレベルやペースに合わせた個別指導やサポート体制があるか
    • ここがポイント！
      • 自分のペースでスキルアップを目指せるか、不安や疑問点を解消できる環境があるかを確認しましょう。
• 資格取得支援
  • 就職に有利な資格取得を目指せる講座やサポート体制があるか
    • ここがポイント！
      • 就職活動において、資格取得は大きなアピールポイントになります。

自分がどんな支援を受けたいのかというのも重要な軸になります。

既に明確に学びたいものがある場合は、特化型プログラムを受けることでより専門的なスキルを得られるのでオススメです。

• IT系
  • プログラミングやWebデザインなど、IT関連のスキルを身につけたい方
    • こんな事業所も
      • IT企業での就業経験を持つスタッフが在籍している、最新の技術に対応した設備が整っているなど、専門性の高い事業所もあります。
• 事務系
  • データ入力や書類作成など、事務処理能力を向上させたい方
    • こんな事業所も
      • 企業の事務処理を請け負うなど、実践的な訓練を受けられる事業所もあります。
• クリエイティブ系
  • デザインや制作など、クリエイティブな仕事に就きたい方
    • こんな事業所も
      • デザイン事務所と連携していたり、作品発表の機会を提供してくれる事業所もあります。
• 医療・福祉系
  • 医療事務や介護福祉士など、医療・福祉分野で働きたい方
    • こんな事業所も
      • 病院や介護施設と連携し、実習を通して実践的なスキルを身につけられる事業所もあります。

自分が学びたいことがあるのに、学びたいプログラムが無い事業所に通所するのは勿体無いです。

通いやすさも重要なポイントです。しっかり通所をすることも訓練の一環です。

• 駅からの距離
  • 駅から徒歩圏内、もしくはバス停が近いなど、アクセスが良い場所にあるか
    • ここがポイント！
      • 雨の日や体調が悪い日でも、無理なく通所できるかどうかも考慮しましょう。
• 周辺環境
  • コンビニや飲食店など、周辺環境が充実しているか
    • ここがポイント！
      • 昼食や休憩時間などを快適に過ごせる環境があると、通所がより楽になります。

• 交通費支給
  • 行政で「全額支給」「半額支給」「支給無し」と対応は様々となります。事業所によっては、交通費が支給される場合があります。
    • ここがポイント！
      • 支給額や支給条件などは事業所によって異なるため、事前に確認が必要です。
• 経済的な負担
  • 交通費がかかりすぎないか、経済的な負担を考慮する。行政からの交通費の支給日は「毎月」「四半期」など纏まって清算される期間が行政により異なります。支給が出るとしても、一時的に、交通費で自己資金の持ち出しは生じますのでご注意ください。
    • ここがポイント！
      • 無理のない範囲で通所できる事業所を選びましょう。

• 通所負担
  • 自宅から遠すぎると、通所が負担になり、通うこと自体が辛くなってしまう可能性も
    • ここがポイント！
      • 特に体力に自信がない方は、無理のない距離を選択することが重要です。
• 体力的な問題
  • 体力に自信がない方は、無理のない距離を選択する
    • ここがポイント！
      • 体験利用などを活用し、実際に通所できるかどうか試してみるのも良いでしょう。

• 就職率
  • あくまで目安の一つですが、高い就職率は、事業所の就職支援体制の充実度を示している可能性がある
    • ここがポイント！
      • 就職率が高いから良い事業所というわけではありません。重要なのは、あなたに合った企業に就職できるかどうかです。
• 定着率
  • 就職後の定着率も重要な指標です。定着率が高いということは、企業とのミスマッチが少ない、職場定着支援が充実しているなどと考えられる
    • ここがポイント！
      • 就職後の定着率は、事業所のサポート体制の質を表す重要な指標と言えます。

• 類似のケース
  • 自分と似たような境遇の利用者が、どのようなサポートを受けて就職に至ったのか
    • ここがポイント！
      • 事業所のホームページやパンフレットに掲載されている場合もあるため、チェックしてみましょう。

• 求人情報
  • どのような企業から求人情報が寄せられているのか
    • ここがポイント！
      • 自分の希望する業界や職種の求人があるか、事前に確認しておきましょう。
• 企業訪問
  • 企業訪問などを実施し、企業との関係性を築いているか
    • ここがポイント！
      • 企業と密接な関係を築いている事業所であれば、より的確な就職支援を受けられる可能性があります。

• 親身な対応
  • 利用者の話を親身になって聞いてくれる、相談しやすい雰囲気のスタッフがいるか
    • ここがポイント！
      • 就職活動に関することだけでなく、プライベートな悩みなども相談しやすい雰囲気があると、安心して通所できます。
• 経験豊富なスタッフ
  • 障害者雇用の知識や経験が豊富で、的確なアドバイスをしてくれるスタッフがいるか
    • ここがポイント！
      • 様々なケースに対応できる、経験豊富なスタッフが在籍していると心強いでしょう。

• 見学・体験
  • 実際に事業所を見学したり、体験利用をして、雰囲気を体感してみる
    • 見学のポイント
      • 訓練風景や設備、スタッフの対応などを実際に見てみましょう。
    • 体験利用のポイント
      • 実際のプログラムを体験することで、自分に合っているかどうかを判断することができます。
• 利用者との交流
  • 可能であれば、実際に利用している方に話を聞いてみる
    • ここがポイント！
      • 生の声を聞くことで、事業所の雰囲気やプログラム内容について、より深く理解することができます。

• 疑問点の解消
  • プログラム内容や就職活動に関する疑問点を、積極的にスタッフに相談する
    • ここがポイント！
      • どんな些細なことでも、遠慮せずに質問してみましょう。
• 不安や悩みの相談
  • 就職活動への不安や悩みを打ち明けられる、信頼できるスタッフを見つける
    • ここがポイント！
      • 信頼できるスタッフとの出会いは、就職活動成功の大きな鍵となります。

口コミや評判は参考になりますが、すべてを鵜呑みにするのは危険です。

• 情報源の信頼性
  • 信頼できる情報源から発信されているかを確認する
    • 具体例
      • 公的機関のウェブサイトや、信頼できるメディアが運営するサイトの情報は信頼性が高いと言えるでしょう。
• 複数の情報比較
  • 複数の口コミサイトやSNSなどを参考に、偏った情報に惑わされないようにする
    • 具体例
      • 良い口コミだけでなく、悪い口コミもチェックすることで、より客観的な視点を持つことができます。
• 最新情報の確認
  • 口コミが古すぎないか、最新の情報を確認する
    • 具体例
      • 事業所のホームページや、直接問い合わせてみることで、最新情報を確認することができます。

• 相談支援事業所
  • 障がい者就労に関する専門的な知識を持った相談支援専門員が、最適な事業所選びをサポート
    • 相談支援事業所のメリット
      • あなたの状況や希望をヒアリングした上で、最適な事業所の紹介や、利用に関する手続きのサポートなどを行ってくれます。
• 地域医療機関
  • 心身の健康面で不安がある場合は、医療機関との連携体制も確認しておくと安心
    • ここがポイント！
      • 必要に応じて、医療機関と連携してサポートを受けられる体制が整っているかを確認しておきましょう。

• お住まいの地域の窓口
  • お住まいの市区町村の窓口でも、就労移行支援に関する情報を得ることができる
    • 窓口の例
      • 役場障害福祉課、社会福祉協議会、福祉事務所、保健所など

• 相談予約
  • 事前に電話やメールで相談の予約をする
    • ここがポイント！
      • 相談の際は、時間に余裕を持って訪問しましょう。
• 相談内容
  • 就労に関する希望や不安、現在の状況などを相談する
    • ここがポイント！
      • 聞きたいことや伝えたいことは、事前にメモしておくとスムーズです。
• 必要書類
  • 障害者手帳、受給者証など
    • ここがポイント！
      • 必要な書類は、事前に確認しておきましょう。

個別のカリキュラムを組む、個々のペースでということを謳っているが、実際はカリキュラムはほぼ全体で組み、対応できていない、またはしていないことがあります。

雰囲気だけで決めてしまい、プログラム内容や就職支援体制が自分に合っていなかったこともあります。

個別相談はするが、自らの希望を汲んでくれず、なかなか次のステップにいけない（就職をさせてくれない）ことがないか、自信のお話を聞いてくれ、親身に計画を組んでくれる事業所を選びましょう。

通いやすさは重要な判断材料です。ただ、通いやすさだけを重視し、自分に必要なプログラムを提供していない事業所を選んでしまうことがないようにしましょう。

ビジネスマナー、パソコンスキル、コミュニケーションスキルなど、就職活動に必要なスキルを習得するための訓練を提供します。

• ここがポイント
  • 就職活動に必要なスキルは多岐に渡ります。事業所によって得意な分野、力を入れているプログラムは異なるため、事前に確認が必要です。

求人情報の提供、応募書類の作成指導、面接練習など、就職活動のあらゆる場面をサポートします。

• ここがポイント
  • 求人数や企業との繋がりは事業所によって大きく異なります。どのような企業への就職実績があるのか、積極的に質問してみましょう

就職後も、職場での悩み相談や職場環境への適応を支援することで、長く働き続けられるようサポートします。

• ここがポイント
  • 就職はゴールではなくスタートです。就職後も安心して働き続けられるよう、事業所がどのようにサポートしてくれるのか確認しておきましょう。

一般的な就職活動の知識や経験が不足しているため、応募書類の作成や面接対策が難しい場合があります。

• ここがポイント
  • 「自己PRって何を書けばいいの？」「面接で緊張しないためにはどうしたらいい？」そんな悩みも就労移行支援事業所で解決できます。

障がいに対する理解不足から、就職の際に偏見や差別を受ける可能性があります。

• ここがポイント
  • 就労移行支援事業所は、企業側にあなたの強みや能力を理解してもらうための橋渡し役も担ってくれます。

自分の障害特性に合った職場環境を見つけることが難しく、就職後も不安やストレスを抱えやすくなります。

• ここがポイント
  • 就労移行支援事業所では、あなたの特性に合った仕事や職場環境を見つけるためのサポートも受けられます。

就労移行支援事業所は、これらの困難を解消し、利用者が安心して就職活動に取り組めるようサポートします。