リワークプログラム(復職支援)とは?費用や実施施設を紹介します
リワークプログラムは、休職中の方が職場復帰を目指すための支援サービスです。
本記事ではリワークの内容や費用、実施施設、支援制度、実際の復職事例まで詳しく解説することで、復職を目指すあなたをサポートします。
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執筆者
MEWS職員
MEWSは2023年12月8日に開所し、就労を希望する方一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成し、就職活動までサポートしています。
MEWSは2023年12月8日に開所し、就労を希望する方一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成し、就職活動までサポートしています。
リワークプログラム(復職支援)とは?
リワークプログラムとは、うつ病や適応障がいなど精神疾患で休職中の方が、再び職場復帰するための支援プログラムです。
医療機関や就労支援施設で実施され、復職に向けた体力・生活リズム・コミュニケーションスキルの回復を目的としています。
リワークでは、ただ休養するだけでなく、働くために必要な準備を段階的に整えます。
リワークプログラム(復職支援)は本当に意味があるの?
リワークプログラムに対して、「本当に意味があるの?」「自分で復職できるのでは?」と感じる方も少なくありません。確かに、体調が回復し意欲が戻れば、自力で職場に戻ることができる人もいます。
しかし、多くの方が直面するのは、「一度は復職できても、その後に再び体調を崩してしまう」という“継続的な就労の難しさ”です。
復職後の働き方、職場での人間関係、自己管理の仕方など、職場に戻ってからの安定した生活を維持することこそが大きなハードルなのです。
リワークプログラムは、単なる「復職のための訓練」ではありません。あなたが自分の特性やストレスの傾向を知り、必要なスキルを身につけながら、安定した就労を実現していくための“再出発の準備期間”です。
ひとりで抱え込まず、第三者の視点やサポートを受けることで、「ただ復帰する」から「安心して働き続ける」へとステップアップできるのが、リワークの本当の価値といえるでしょう。
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リワークプログラムのメリットとデメリットについて
リワークには、メリット・デメリットの両面があります。
メリット
- 自信を取り戻して職場復帰できる
- 再発リスクを減らし、安定した就労が期待できる
- 就職後に定着支援を受けられる(就労移行支援では)
- 社会的孤立を防げる
デメリット
- 安定した就労をするため人によって準備期間が異なる
- 費用負担がかかる場合もある
しかし、復職後の安定を考えれば、リワークに取り組む価値は十分にあるといえるでしょう。
リワークプログラムの内容
リワークプログラムの具体的な取り組みについて紹介します。
報連相やメモ取りの練習
職場復帰後にスムーズなコミュニケーションができるよう、「報告・連絡・相談(報連相)」の基本的な練習を行います。
また、指示内容や仕事のポイントを正確に記録できるよう、メモ取りの訓練も行われます。これにより、職場での認識違いや伝達ミスを防ぐ力を養います。
コミュニケーションスキル向上
リワークプログラムでは、同じ目標を持つ参加者同士でグループワークやディスカッションを重ねながら、社会的スキルを回復させます。
自己紹介や意見交換、アサーション(適切な自己表現)のトレーニングも行い、職場での人間関係構築に役立つスキルを高めます。
認知行動療法CBTを含めたメンタルケア
認知行動療法(CBT)をベースに、自分の考え方や感情のクセに気づき、より柔軟な思考パターンを身につけるための支援が行われます。
ストレスマネジメントや再発予防に焦点を当てた心理教育も行い、職場復帰後も心身の健康を維持しやすい状態を目指します。
職場復帰への準備
生活リズムを整え、模擬的な業務訓練に取り組むことで、職場で働くために必要な集中力・体力・持久力を取り戻します。
また、復職計画書の作成や、会社・産業医との連携サポートもあり、復職に向けた具体的な準備が進められます。
職場復帰後の支援
復職後も不安を抱えやすいため、リワークではアフターフォロー体制も整えられています。
定期的なフォロー面談や相談支援を通じて、再休職のリスクを減らし、長期的な職場定着をサポートします。
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リワークプログラムを実施している施設
リワークプログラムは主に以下のような施設で実施されています。
医療機関(病院・クリニック)
精神科や心療内科に併設されたデイケアセンターで行われることが一般的です。医師の診察を受けながら、段階的に復職準備を進めます。
就労移行支援について
民間やNPO法人が運営する就労移行支援事業所でも、リワークに特化したプログラムを提供しているところがあります。
医療機関とは異なり、より実践的な就労訓練やビジネスマナー指導が行われることが特徴です。
その他の支援機関
自治体やハローワークに併設されている支援センターでも、復職に関するサポートを受けられる場合があります。
リワークプログラムの費用や利用期間
医療機関(病院・クリニック)での費用と期間
- 健康保険が適用される場合、1回あたりの費用は3,000円〜5,000円前後です。
- 自立支援医療制度を利用すれば、医療費の自己負担は原則1割に軽減されます。
- 利用期間は3ヶ月〜6ヶ月が一般的ですが、体調や回復状況によって個人差があります。
就労移行支援での費用と期間
- 原則無料で利用できますが、世帯収入に応じて一部負担が発生する場合があります。
- 利用期間は最大2年間で、厚生労働省の制度に基づいて提供されています。
費用の詳細

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休職中の金銭的な支援制度
休職中から復職準備期間中に利用できる金銭的支援制度もあります。
- 傷病手当金
- 健康保険に加入していれば、休職中も給与の約2/3が最長1年半支給されます。
- 失業手当(特定理由離職者)
- 退職後も条件により受給できる可能性があります。
- 自立支援医療制度
- 医療費自己負担が原則1割に軽減され、通院治療が続けやすくなります。
- 生活困窮者自立支援制度
- 生活に困った際の相談や支援金制度を利用できます。
リワーク支援を受けて職場復帰した例
実際にリワークを利用して復職した方の事例をご紹介します。
- 30代女性
- うつ病で半年間休職後、リワークを通じて段階的に復職。現在は週5日勤務に復帰。
- 40代男性
- 適応障害による休職後、就労移行支援型リワークを利用。徐々に勤務時間を延ばし、正社員として復職成功。
- 20代男性
- 不安障害で長期療養後、リワークプログラムで自己管理力を向上。無理のない勤務形態で復職し、再発予防に成功。
リワークプログラムを受ける前の注意点
リワークに取り組む際には、次のような点に注意が必要です。
- 現在の体調を冷静に見極める
- 早期復職を焦らない
- 主治医や職場との連携を大切にする
- 自分に合ったペースでリワークに取り組む
復職はゴールではなく、新しいスタートです。焦らず一歩ずつ進めることが大切です。
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リワークプログラム(復職支援)のまとめ
リワークプログラムは、休職から職場復帰を目指すあなたにとって、心身の準備を整える大きな助けになります。
報連相やメモ取り、コミュニケーションスキル向上、認知行動療法を通じたメンタルケアなど、復職に必要な力を段階的に身につけることができます。
費用面では医療機関や就労移行支援によって負担が異なるものの、支援制度を利用することで経済的負担を軽減することも可能です。
実施施設や支援制度を上手に活用しながら、焦らず一歩ずつ、着実に復職を目指していきましょう。
リワークプログラムは、あなたが再び社会で活躍するための力強いサポートになります。